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入門英文解釈の技術70


学校で習う構文解釈を自力でやってしまおうという参考書。

 

構文解釈がある程度できるようになると

文の中のまとまりがなんとなくわかるようになるので、いわゆる「前から読む」という感覚が身についてきます。

 

単元が70個に分かれていますが、高校入試で英語長文が苦手だった人(特に物語文を苦手としていた人)に効果があります。

 

高校では構文解釈のツールとしてS、V、O、Cと連呼されるのでそもそも意味が分からないという人は文法書の基本5文型の章を先に抑えておくと良いでしょう。

 


やり方

⓪まずは準備です。英文をノートやルーズリーフに貼りましょう。手書きでもコピーでも構いませんが、コピーの方が楽だと思います。

 

➀例文を訳しますが、いきなり訳すのではなく、SVの対応関係を探しましょう。主語の下に線を引き、Sと記入します。

また動詞の下に線を引きVと記入します。

そして前置詞を含む句は前置詞毎( )でくくります。

このようにして文の構造を見やすくします。

②一通り完成したら自力で訳してみます。このとき、日本語としておかしな訳になっても構いません。また、わからない単語が出てきたら英語のまま訳の中に入れてしまいます。

例えば「日本人のcommuterが乗りそこなう バスに」とこんな感じで良いのです。

 

もちろん入試で訳しなさい言われてこの訳では点はもらえないでしょうが、早く大意をつかむという点ではこのぐらいの訳で良いのです。

また、一度わからなかった単語は他の文で使われているかもしれませんし、読んでいくうちに意味を理解できるかもしれません。

 

③答え合わせをしていきます。➀がどうしてもできないという人は1周目のみ答えを写してもいいでしょう。Sがどこまでか正確に把握できるようにしましょう。SVOC以外の細かい部分もしっかりチェック。

 

④わからなかった単語は黒字でスペル、オレンジペンで日本語訳を書いておきましょう。また、自分の持っている単語帳の索引で調べてみましょう。単語帳に載っていたら索引にチェックをつけておきましょう。このように紙の単語帳は辞書代わりにもなります。

 

⑤最後に付属のCDを使って音読します。これは流れてくる英文と同じ速さで読める位練習しましょう。1日10回は読みたいところです。はじめは音を大きくして聞き取る練習をするべきですが、後の方は音量を小さくして、自分の声が聞こえるようにしましょう。最終的にCDなしで読んだときにネイティブの様に抑揚をつけて読めれば完璧です。これはリスニング対策+速読の練習にもなりますので必ずやりましょう。


浮気はしないで3回はやろう

この参考書のシリーズは

「入門英文解釈の技術70」

「基礎英文解釈の技術100」

「英文解釈の技術100」と3つのシリーズがあります。

1冊終わったらすぐに次の教材にいきたいところですが、いったん立ち止まっていただきたい。本当に完璧ですか?全ての文を即座に構文解釈できますか?わからない単語はありませんか?

こうしたことに不安があるなら、まだやり足りないということです。

最低3回は繰り返すことをおススメします。

 

レベル的には入門英文解釈は高校基礎~センター試験程度まで対応しています。

基礎英文解釈や英文解釈の技術は中堅私大以上を志望する場合に取り組むと良いでしょう。


最低1日1題のペースで進めよう

語学は使わないと必ず忘れます。まとめてやるのではなく毎日少しずつやる習慣をつけましょう。

コピーするときは後ろの方に復習トレーニングというページ(p142~153)があるのでここをコピーするとコピー代が抑えられますし、ごみも減りますね(^^;)